日本の印象


 

わたしが日本に来る前に日本に持っていた印象は、「静かな街」でした。

「日本は静かな国」とよく言われていますし、日本のドラマを見ても、

その中で描かれる日本は全般的に静かな感じだったからです。



日本に来てもほとんど予想通りでした。街は静かでした。

しかし、店は静かではありませんでした。

普通の日本人が大きい声を出しているわけではありません。

日本に数年間も暮らしながら気づいたことは、ビジネス街や繁華街を含め、

日本のどこに行っても子どもがたくさんいるということです。

そしてその子どもたちが大きい声を出していたり、泣いていたりしても、

親は静かにさせず愛に満ちた目(?)で眺めているだけのことが多かったです。

子どもがうるさいのは仕方ないことだとしても、

その親は「子どもだから仕方ない」と考えていてはいけないと思います。

自分にとっては可愛い子どもであっても他人にとってはそうではないことや

自分たちの子どもが周りにいる人に迷惑をかけていることをはっきり認識し、

静かにさせる必要があると感じます。

2020年ごろ、

韓国に帰るために丸の内線に乗って東京駅に向かっていたことがありました。

そのとき、女性2人と子ども4人が電車に乗ってきましたが、

そのあと子ども二人がイルカのように高い声でずっと悲鳴をあげました。

5分が経っても10分が経ってもずっと悲鳴をあげていましたが、

保護者である二人の女性は全く気にせず話をしていました。



もちろん日本の普通の親はある程度注意をしているように見えますが、

実際周りに「ちゃんと注意してますよ」と見せるための注意にしか見えないことが

多かったです。本当に子供を静かにさせる気はなく、

ある程度はゆるしてもらえるだろうと考えて甘えているように、

私には見えました。

日本では子供からの騒音が容認され、

「子供がうるさいと怒っている人に「あなたの方がうるさいですよ」と反撃してやった」

のような話が美談になっているほどなので、

うるさくてもうるさいと表現できず、聞き続けるしかないことも少し辛かったです。

公共交通機関、飲食店、カフェ、観光地、百貨店など、

どこに行っても子供がいるので

最近は家族連れの人が多い週末は家を出ないようにしています。

耳が弱いため、子供の高い声を長時間聞くと疲れてしまう私としては、

日本に暮らしながらこの点が最もつらいことでした。


一方、韓国は子供に厳しく、

私のように子供の泣き声で会話を邪魔されたくないと考える若者が増えつつあるため、

「ノーキッズゾーン」が増えています。

ノーキッズゾーンは子供が入れない店のことです。

ただし、韓国は繁華街のような若者の街にそもそも子供が滅多にいないため

ノーキッズゾーンもありません。

家族連れの多い観光地のカフェなどは子供を受け入れると若者から忌避されてしまうため

ノーキッズゾーンの戦略を立てる店が多くなりました。

といっても、実際ノーキッズゾーンはマジョリティではないため

子供の泣き声に耐えられる人・耐えられない人が店を選択することが可能です。


私は日本の、子供に寛容であることを強要する文化に時々ストレスを受けます。

私の考えは、親は子供を静かにさせ、

周りに迷惑をかけないようにすべきだということです。

赤ちゃん、子供を完璧に静かにさせる自信がないのなら、「少しは許してもらえるだろう」

と甘えるのではなく、子どもを誰かに預けて出かけるべきだと思います。

親たちは彼らなりに大変であることは分かっていますが、

自分たちが選んで作った子供ですから、

他人が寛容であることを求めてはならないと思います。


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